黒い白鳥

 自分の止まれないスピードで走っている動物は人間だけという話を聞いたことがあります。世界最速と言われるチーターでさえ、瞬時に走るスピードをゼロにして方向転換をします。本来、動物は自分で止まることの出来ないスピードでは走ることが出来ないように体が創られているにもかかわらず、人間だけが乗り物を発明したことによって、その限界を超えてしまったというわけです。

 ナシム・ニコラス・タレブという、ちょっと変わった人がいるのですが、彼が実践していることは、人間らしく生きるということ。彼は人類が誕生した頃と同じような食生活と運動法を実践しているのです。彼曰く、「初期の頃の人類が暮らしていたような世界では、そこでの出来事はほとんどが想定内の範囲で起こる。しかし、現代人はもはやそんな世界には暮していない。現代のシステムは複雑だが効率が良すぎて、「黒い白鳥」が出現すると、とんでもないことになる。」のだそうです。
彼が言う「黒い白鳥」とは、社会や人生における不測の事態のことです。
「白鳥はすべて白い。」これが世界の絶対的な常識だったにも関わらず、オーストラリアで黒い白鳥が発見され、その常識が根底から覆されてしまったというわけです。
しかし、人々が絶対だと信じていたものが絶対ではなかったということは意外と多いように思います。絶対とまでいかなくとも、自分が信頼していた人が実は悪い人間だったとか、いい製品だと思って買ったものが粗悪品だったとか、些細なレベルでの「黒い白鳥」はあちらこちらで見かけます。
自分がその「黒い白鳥」と出会ったときにどういう行動にでるのか?もちろん不測の事態ですから予想することはできませんが、予想外の出来事に遭遇したときに冷静でいられるものなのか…?
私にはまだ自信がありません(苦笑)。

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古代と現代の黒い白鳥

「黒い白鳥」は、いつの時代にもあると思います。そして現代でも古代でも黒い白鳥が現われた場合は、みな慌てふためいていると思います。
現在は、黒い白鳥の予測や、以前より出来るようになっている、という点で古代より少し有利ではないでしょうか。

Dumboさん、コメントありがとうございます。

たとえば、自分にとって信じられない事態に遭遇したとき、現実を受け入れられずに、自分の中にある過去のデータに固執してしまうこと(こんなハズはない、きっとなにかの間違いだというような…)が、いちばん危険だと思うのです。
と、頭ではわかっているのですが、いざ、自分がその立場になったら、やはり冷静ではいられないように思います(苦笑)。
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